社員コラム(K.H)『おいしい東北パッケージデザイン展を通して感じたこと』

 おいしい東北パッケージデザイン展の授賞式にて、興味深い話題が上がりました。
ローカルのデザインにおける、重要な要素とは何なのかという話題です。

その地域らしさはもちろん、小さい規模だからこそ生まれる物語の重要性が挙
げられましたが、地域色を出すのが最も重要なのか?という疑問が生まれました。
地域色を出すことも大事ですが、そればかりに焦点を当ててしまうと、オリジナ
リティが薄れてしまったり、ストーリー性が消えてしまうことがあります。
好き嫌いや、自分たちのエゴではない、はっきりと誰にどんな本質を伝えようと
しているかがわかるものが、いいものではないかという意見も出ました。

また、地域完結型(地域で売られ、地域の人が買いに来る)のデザインに
関して、最も重要なのは、地元の人に愛されることです。
具体的には、尖らないデザイン、優しさや愛嬌のあるデザインのことです。

 もう一つ、話題になっていたのがコミュニケーションデザインです。
コミュニケーションデザインとは、伝えたい本質を可視化して、伝えたい相手に
伝えることです。
誰にでも伝えるのではなく、伝えたい相手に伝えるというところが重要です。

私なりに考えてみましたが、まず、本質をよく見抜くということは、人伝いに聞く
よりも、その場にいて、生の声を聞くことが重要なのではないかと思いました。
今後の活動はデザインを作るだけではなく、コミュニケーションももっと大切に
していきたいと思いますし、それこそがデザインの持つ力の見せ所なのではない
かとも思いました。
デザインは、ただかっこいい、かわいいものを作るだけではなく、問題解決の
一つの手段であり、一人で作るのではなく、人と人とが関わり合い、その中で生ま
れていくコミュニケーションありきのものである。ということをもっと仕事を通して
伝えていきたいなと思います。

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