1月10日放送の「噂の東京マガジン」での「噂の現場」というコーナーの放送内容で、1つ
面白い内容が取り上げられていたのでご紹介致します。
とある商品のパッケージがA社とB社で酷似しているという問題が取り上げられておりました。
個人的にもA社の商品がとても好きで普段から購入をしている身としてはとても興味深く、また
仕事柄としても関わりの強い分野のことですのでより集中をして番組を鑑賞しました。
内容としてはA社の方が先に発売をしている商品に対し、後に発売をしたB社の同品名の商品
のパッケージが非常に似ているというシンプルな内容でした。そしてA社はこの20年間でB社へ
計5回の警告書を送っているとのことですが、特段、改善は無いとのことでした。B社の言い分
としては「売上、企業としての歴史は当社の方が上なのにA社の商品を真似るメリットは一切な
い」「もし本当に不当だと思われるのであれば、裁判を起こせばいいのではないか」という強
気なものでした。
実際に裁判という事をおこした場合、A社は勝てるのか?という検証も番組ではしておりまし
たが、本当にその商品同士が似ているのか、そしてそれは、混同惹起(じゃっき)行為にあたる
のか、そして現実的にどれくらいの損失を生んでいるのかを訴える側であるA社が立証できなけ
れば負けてしまうだろうという結論に至りました。その中で2つ程、思うことがありました。
1つ目は、自分もこの仕事をする中で、同ジャンル商品のパッケージを参考にすることが間違
いなくあるということです。今回のように“明らかに似せる”というは無いにしてもその判断はあ
くまでも個人的な感覚でしかないので、より客観的に確認をするということは必要であると強く
思いました。そして、二つ目はこの放送が終了した後に、気になって調べてみたところSNSでは
B社への批判が案の定、殺到しておりました。「サイテー」「もうB社の商品は買わない」などな
ど……実際に自分自身も似たような感情になりましたが、ふと“裁判で白黒もついていない”この
件をテレビで取り上げて、尚且つB社の評判をガクンと下げることが正義なのかどうかを疑問に
思いました。そして、メディアの怖さも感じました。
いづれにせよ、火のない所に煙は立たぬではないですが、自分の思惑とは違うところで悪い評
判が出てしまうことも含め、自分もこういった仕事で気を付けるべきことの再認識ができました
ので、お話をさせていただきました。